組織の特徴
組織の特徴の説明をすると、業務の内容だけが投資銀行を特徴付けるものではありません。投資銀行、特に外資系の投資銀行には“日本的”企業にはない特徴があります。
金融のセミナーから考察していくと、その一つは組織の活動における指揮命令系統です。
・一社員にとっては支店長よりも、自分が属する部門のヘッド(通常本社にいる)への報告が重要視されます。報酬等の決定も部門ヘッドが行います。
・支店長の役割は、支店における各部門間の調整と重要顧客とのコミュニケーションに限られます。
したがって、海外支店では支店長や営業部門のトップには現地人が採用され、資産運用等些細なミスが収益に直結する部門は本社からトップが派遣されることが多いです。これが投資銀行の慣習となっていましたが、各国の実情を業務に反映させる必要性から、近年は支店長と部門ヘッド双方の指示を受けるマトリックス・マネジメントが浸透しつつあります。
さらに、ROE(投資収益率)の考え方が深く根付いています。金融のセミナーを追求していくと、リスクとリターンを勘案し、リスクに見合ったリターンがない案件は決して認められません。重要顧客には身銭を切っても助けるという感覚は投資銀行には相容れないものです。
山梨の外資系投資銀行は“Up or Out”とも言われます。人材の募集があって就職したら、就職したポジションで力を発揮するか、組織の特徴の概要に触れると、発揮できなければやめるしかないということです。社内での配置換えといった柔軟な対応はなく、やるか、やらないかが非常にはっきりと問われる厳しい世界といえます。
